下駄で成功して、夏場だけの下駄からオールシーズンの草履に意気揚々と挑戦することにしました。しかし下駄の延長線上にあるはずの草履が生産者も鼻緒の種類も全く違うと言うことが後で判るのです。

下駄台は桐でできていますが、草履は何でできているのでしょうか、草履はワインの栓になるコルクで出来ています。コルクは吸水性がなく水を吸い込まなく、クッション性があり変形劣化せず、とても軽く、まさに履物には最高に素材だと判りました。

そのコルクが不足しているので、草履が高くなっている、本当だろうか、

コルクはポルトガルなど欧州の気候で育つ木のようでコルクの木の皮を剥いでコルクにするので、コルクの木の皮はまた再生するので枯れることはない、コルクはワインや各種のボトルの栓に昔から世界中で使われてきているので、当然、ワインの栓に使われるコルクが一番多いと思っていたが、実は、草履に使うコルクが世界で一番多いと聞いてびっくりした。

今までは物が高くなるのは人件費の高騰だったが、最近は品薄が値上げの理由になっている、しかし、今までは京都の問屋筋の要望で安く売りやすい草履を大量に生産していたではないか、そんな草履にもコルクを大量に使っていたのではないか、そんな草履が大量には売れなくなった、着物の売上が全国で最盛期20分の1から30分の1程度に減っている現状で草履だけがそんなに売れるはずはなく、安い草履が採算上合わなくなってきた、それとともに、安いコルク生産が採算上、厳しくなってきて、コルクの生産者の廃業が続き、残ったコルク生産者もコストをあげてきたと言うことが、コルク値上げの実情のようだ。

それからネットで販売されている草履が非常に安い、どうゆう作り方をすれば、あんなに安く売れるのか、価格は素材(牛革か合成皮革)、加工の手間賃(何段重ねか丁寧か)、生産地(国内か海外か)、生産数量で決まるが、ネット販売されている草履にはそれが表示されていない、本革を草履の天と横に使い、品質の良いコルクを使い、国内で加工すれば、販売価格は4万円以上になるはずだと専門店に聞いている。しかしネットに出ている草履は殆ど2万円までである、この価格で売ろうと思えば、安価な合成皮革を使い安価なコルクを使い、外国で大量に作っているとしか考えられない、その証拠に草履のアフターケアを拒否した有名メーカーが登場した。

草履は外見からは専門家でも中身は判らない、昔は安価なコルクを使うと重くなり、触るとすぐ判ったが、今は化学製品がうまく作られていて、重さでは判らなくなった、では何を信じるのか、牛革で作るのが履く方に最高なのか、合成皮革がまがい物なのか、数回しか履かない方と毎日数年間に渡って履く方とは当然、価格や品質にこだわりが出てくる、ではどのクラスの草履を扱うのか、それをいくらで販売するのか、未だに迷っている。